俺様には甘いイチゴを。




動揺を隠し切れないあたしの唇を、そっと紫音のキレイな指がなぞる。



「全部俺のモノにしてぇ…」

「えっ…?」

「この唇も、心も、体も全部。俺だけしか見ないで側にいれば良いのに……」

「…ひゃぁっ⁉︎」


普段の紫音から想像出来ない甘い言葉。


耳元で囁くのは反則です…‼︎


「可愛いヤツ…。お前のこと本気で好きになった。俺、どうすれば良い?」

「へっ⁉︎え、えっと〜……」

「超好き。俺が守ってやるから…。お前は俺の好きな笑顔でいろ」

「…うんっ。守られます…っ」


ぎゅっと強く抱きしめられ、あたしの首元に顔を埋める紫音。


体温1度上がった気分……。



「俺、すっげー独占欲強いかも…」

「どうして?」

「一花のこと、めちゃくちゃにして、ドロドロに甘やかしたいから」


よく分かりません‼︎


でも、愛されてる証拠でしょうか…?



ドキドキするのに、甘くて幸せ。


あたしも紫音のことが、いっぱい大好きです。