俺様には甘いイチゴを。




【紫音side】



風邪もすっかり治り、一花との関係も修復成功。


そんな事に安心したのか、久々に寝坊して遅刻。


学校着く頃には昼だろうから休もうかと思ったけど………。


『アンタ出席日数どうなってるの⁉︎担任の先生から足りないって電話あったのよ‼︎学校行きなさーい‼︎』


寝起き早々、母ちゃんに耳元で怒鳴られた。


髪のセットも出来ないまま、家から叩き出された俺…。


金髪ぺっちゃんこ……。


一花に見られたくねぇな…。



教室のドアを開けたのは昼休みのこと。


大輝と茉夏しかいない。


「あ、おっはよ〜。紫音。髪どうした⁉︎」

「大輝。それは聞くな」

「てか、そんなことより。紫音の大事な一花が保健室行ったよ」

「は?マジで…?」

「うん。顔色悪かったから、無理矢理行かせたの」


まさか、アイツ………。


俺の風邪移った⁉︎


すぐに保健室まで走った。