俺様には甘いイチゴを。




しばらく2人でゴロゴロした帰り際、紫音がクローゼットからぬいぐるみを出した。


しかも、うさぎの‼︎


「これ、やる」

「可愛い〜‼︎ありがとう‼︎でも、どうして急に?」

「大輝と早退した日にゲーセンで取った。俺も言い過ぎてごめんっつーことで…受け取って」

「えへへ‼︎大切にします‼︎」


ぎゅっと抱きしめたうさぎのぬいぐるみは思ったよりも大きくて。


何よりも、あたしのために取ってくれたことが嬉しい。


「あ、そうだ。なんか袋渡す」

「いらない。このまま、お家帰る」

「マジ⁉︎可愛過ぎて誘拐されね⁉︎」

「何気無く嬉しいこと言わないで下さい……」



結局、抱きしめたままお家まで帰った。


紫音の匂いがする……。


そんな変態さんみたいなこと考えながら歩く。


通りすがりの人達に、ものすごい目で見られたけど気にしません‼︎



ねぇ、紫音。


大好きです。