だけど、あたしの気持ちを全部伝えさせてね?
眠る紫音の唇に、そっと自分の唇を重ねてキスをした。
もっと側にいてキスもいっぱいしたかったです……。
そんな考えが頭の中をよぎるのも束の間………。
後頭部に手が当てられ唇が離れない…⁉︎
しかも、だんだんと苦しく熱いキスに変わっていく。
「…っ、はぁ…紫音…?」
「肺活無さ過ぎ。前より上手くなったけど」
「ふぇっ⁉︎お、起きてたの〜⁉︎」
「そりゃあ、枕元であんなに号泣されたら嫌でも起きるわ」
恥ずかしい……。
どこかに穴があったら入りたいです…。
「妬けるな。他の男といたとか」
「ごめんなさい……」
「でも俺んとこ来てくれたんだから許してやるよ。目移りさせねーから、絶対」
「しないもん。あたしには紫音だけ」
「じゃあ、もっかいキスしたいとこだけど……やーめた」
握った手に指を絡めながら、イタズラに笑う。
期待しちゃったじゃん…‼︎
「風邪移ったら困るし。それまで、ちゅーはお預け」
「別に紫音の風邪なら移っても良いです」
ケラケラ笑って冗談だと思ってるでしょう?

