そのまま夜まで大輝と街をぶらぶらし続けて帰宅。
案の定、仕事から帰って来てる母親に雷落とされた…。
「こんな時間まで、連絡ナシで遊んでるなんて良い身分ね〜」
「悪気はないんです…マジで」
「しかも、高校生の息子がうさぎのぬいぐるみ抱えてる姿なんて見たくなかった」
「これも深いわけがあって……」
「早く風呂入って寝なさい‼︎」
これ以上怒らせるのもアレなんで、即風呂入ってベッドに潜った。
部屋のテーブルの上には、一花にあげるうさぎのぬいぐるみ。
けっこーデカイの。
必ず仲直りしよう…そう心に決めてたのに、バカな俺はやらかした。
「紫音?アンタ、顔色悪くない?熱計りなさいよ〜」
「熱なんてねーよ」
「良いから計れって言ってるの‼︎」
体温計を投げ付けられ、仕方なく計った結果『39.0℃』。
「昨日、遅くまで遊んでたせいね。自業自得‼︎今日、休みなさいよ」
嫌な事って立て続けに起こるんだな…。
こんな時に限って、一花にすげー会いてぇよ…。
一花にあげるはずのぬいぐるみを枕元に置いて、ベッドに倒れた。

