普段よりも苦しいキスと、余裕のない紫音の表情…。
あたしは紫音にしがみつくだけで精一杯だった。
「なぁ…お前は誰の?」
「紫音の、彼女…です…っ」
「ん…。他のヤツにやんねぇよ…。つーか、俺が離れられねぇから…」
「…うんっ」
切ない声色に、胸がぎゅっと苦しくなる。
そして耳元で優しく囁かれ、額にキスを落とされた。
「俺以外のとこ行かないで……」
いつもの紫音らしくない…。
でも、そんな嫉妬が嬉しい。
言葉の代わりにぎゅっと抱きしめた。
大好きだから、紫音以外のとこいけるわけないよ…って。
それから、乱れた制服を着せ直してくれてる時、苦笑気味に紫音が言った。
「今の俺、余裕なさ過ぎるな」
「あたしいつもそんな感じだよ?紫音がモテモテだから…」
「やべぇ…照れる…」
そんな照れた表情も大好き。
あたしはどこにも行かないよ?
紫音のこと溺愛してます。

