俺様には甘いイチゴを。




だってあたしが傷付いてる時、紫音が助けてくれたから……。



「…大輝。お前、出てけ」

「はぁー…はいはい。一花ちゃんのこと、イジメんなよ?」


紫音の声にビクッと肩が震えた。


なんか……違うよ…?


あたしに向ける視線も、態度も声も…怖い…。



大輝君が出て行き、2人きりになった室内。


紫音がそっとあたしに近付き、腕を掴まれ視界が反転。


「痛っ…‼︎」


床にぶつけた頭がズキズキ痛む。


あたしの上に跨る紫音は、いつもの紫音じゃない……。


「ケンカして来た。思いっきり」

「ケ、ケンカはダメ…だよ…っ」

「ケンカの後って、すげー欲深くなってんの」

「へっ…ちょっ、いやっ…‼︎」


待って、待って‼︎


どうして制服のボタン外されてるのでしょう⁉︎


「なっ、何するの⁉︎」

「気持ち良いコト」



ヤダ、ヤダ、ヤダ‼︎


怖いっ…‼︎


ぎゅっと強く目を瞑った瞬間–––––