俺様には甘いイチゴを。




どうやら一花は絶叫マシンが、すっげー大好きらしい。


連続3回はツライっつーの‼︎


泣き虫で体力もないクセに、俺より全然平気な顔。


腹立つわ〜‼︎


だから、ちょっとイジメてやる事にした。



「一花。もっと楽しい場所行こうぜ」

「えっ‼︎どこですか‼︎行く〜‼︎」

「心構え、ちゃんとしとけよ?」

「もう、バッチリだよ〜‼︎」


めちゃくちゃ余裕な笑顔を見せてたけど、着いた瞬間凍り付く。


遊園地の奥にあるのは、お化け屋敷。


そのびびった表情見たかったんだよ…。


「あたし…お腹空いた‼︎」

「この後な?俺らの順番来たから入るぞ〜」

「いや〜‼︎無理〜‼︎きゃー‼︎」

「まだ入ってもないのに騒ぐなって」

「手繋ぐ〜‼︎くっつく〜‼︎」


入る前から、コレな。


さすがに、お化け屋敷はハードル高過ぎたのか………。


「紫音〜‼︎ぎゃ〜‼︎なんか出て来たぁ‼︎うぅ〜…ぎゃっ⁉︎」

「ははっ‼︎やべぇ‼︎騒ぎ過ぎ‼︎」


俺に抱きついてくる姿が可愛いくて、たまらない。


やっぱ小動物みたいだな。