俺様には甘いイチゴを。




着いた場所は首が痛くなる程見上げる高いホテル。


うん、お値段の方も絶対に高い。


「今回は別荘じゃなくてここ」

「ふぇっ⁉︎ダメです‼︎あたしそんなお金ないからっ‼︎」

「タダで泊まれんの」

「嘘つき‼︎タダなわけないよ〜‼︎」


騒ぐあたしの腕を引っ張り、紫音はホテルのロビーへ。


まさに豪華絢爛………。


あたしみたいなチビで、おバカは場違いだよ〜‼︎



フロントで英語で話す紫音の少し後ろに立つあたし。


そして、キレイなお姉さんに案内されてエレベーターに乗った。


着いた場所は最上階。


キレイなお姉さんとはここでお別れ。


「ここ、今日泊まる部屋。一花気に入ってくれるかな〜」

「すごく…緊張する‼︎」

「ははっ‼︎じゃあ、俺がすぐ緊張解いてやる」


紫音がカードキーでドアを開けて、部屋に入り息を飲んだ…。


ガラス張りの部屋から見下ろすのは、さっきあたしが車内から見ていた夜景。


感動しちゃう………。