ゲームのコントローラ片手にすげー喜ぶチビ。
うわ〜………地味に悔しいし‼︎
「やった〜‼︎紫音に勝ったよ〜‼︎」
「ちょっ、一花ちゃん勝ったの⁉︎俺でさえ、紫音に勝ったことないのに‼︎」
大輝に望みをかけたものの、一花の圧勝。
俺もう決めた…。
一花とゲームは絶対しねぇ…。
それから、勉強なんてしないでゲーム三昧。
そして夜6時過ぎに、一花達が俺の家を出た。
大輝が家まで送ってってくれるって言うから、今日は任せよう。
「紫音‼︎バイバイ‼︎」
「ん、バイバイ。ちゃんと大輝に送ってもらえよ?」
「うん‼︎大輝君、お願いします‼︎」
「はいは〜い‼︎じゃあ、紫音。一花ちゃんお預かりしまーすっ」
「おう、頼んだ」
1人になった広い家の中。
4人もいたらすげー物足りない気分…。
一花のこと引き止めれば良かった…なんて俺らしくない考えも浮かぶほど。
明日はテスト当日だ。
勉強して気を紛らわした。

