俺様には甘いイチゴを。




【紫音side】



いよいよテスト前日。


一花が、勉強教えてくれ〜って泣き付いて来た。


テスト勉強教える口実で家に連れ込んで、イチャイチャしてやろうと思ったのに………。



「うわ〜‼︎紫音の家久々だなぁ‼︎」

「さすが、lockの息子。家デカイね」

「でしょ‼︎あたしも最初はびっくりしちゃった‼︎」


無邪気に笑う一花の後ろから、大輝と茉夏の姿。


余計なの着いて来たー……。


「やっぱ紫音んちあったかい‼︎床暖入ってる〜?」

「つーか、大輝はなんでくつろいでんだよ…」

「良いじゃん‼︎幼馴染の家だから、ゆっくり出来る〜‼︎」

「寝っ転がんな‼︎邪魔くせぇ‼︎」


リビングの中心占領しやがって。


グッと腕を引っ張られて隣を見ると、相変わらず無愛想な茉夏。


「お腹空いた…」

「いや、知らねーよ…」

「あ、そうだ。ピザ頼む?みんなで食べようよ」

「お前ら何しに俺んち来た⁉︎」


スマホでピザ屋に電話掛けて、勝手に注文するし……。


「ね、紫音。住所教えて?」

「はぁ〜………」


コイツらどうにかしてくれ……。