目覚めた時には、登校時間なんてとっくに過ぎてた。
髪が濡れてる紫音がベッドに座ってテレビ観てるだけ…。
「あ、起きた。寝坊助ちゃん」
「おはよ…。シャワー浴びて来たの?」
「ん。一花も浴びて来たら?」
「そうします…」
ダルイ体を起こして、紫音の部屋着を借りてバスルームへ。
脱衣所の鏡を見て、身体中の紅い印の存在に気付いた。
愛されてるって実感しちゃうよね……。
一気に熱くなる程恥ずかしくなり、急いで頭から熱いシャワーを浴びた。
ドキドキし過ぎてどうしよう……。
半乾きの髪をタオルで拭きつつ、リビングに行くと目を疑う光景。
紫音がキッチンに立ってますよ⁉︎
「料理…出来たの⁉︎」
「出来なきゃダメだろ…。俺、1人になる事多いし」
「あたしが居候させてもらってた時、作らなかったよね⁉︎」
「それはー…やっぱ、彼女の手料理の方が良いじゃん…」
珍しく赤面する紫音が可愛くて…‼︎
笑っちゃう‼︎

