俺様には甘いイチゴを。




やる気全開でシャーペンを握った時だった。


紫音はニヤッと悪戯に微笑み、あたしをそっと床に押し倒した。


う、上に乗っかられた……。


「勉強の前に触らして?」

「ちょっ、ま、待ってよ‼︎あたし、勉強するために来たの‼︎」

「言ったよな?授業料払ってもらう…って」

「覚えてないですっ‼︎」

「知らねー。授業料はカラダでお願いします」


あ………この怪しい笑顔は勉強させてくれる気ないよぉ〜‼︎


あたしの唇を指でなぞり、耳元で囁かれた。


「授業料、きっちりいただきます」



抱き上げられてベッドに降ろされた後は、もう紫音の手の中。


甘いキスと言葉に抗う事なんて出来るはずない……。



「勉強…してないっ、よ…」

「してるじゃん。大人の勉強的な?」

「うぅ〜…バカ〜……」


聞く耳持たずです…。


結局、紫音の腕枕で眠りについたあたしはそのままお泊り。


勉強なんて、これっぽっちもしてないや……。