俺様には甘いイチゴを。




大好きなうさぎと戯れた一花は、ずっと笑顔のご満悦。


また園内を歩いてると、1つの檻の前で一花が足を止めた。


「ねぇ、紫音みたい‼︎」

「はぁ?俺、ライオン?」

「うん。だって、強くてカッコイイでしょ。それに金髪‼︎」

「金髪関係ねぇよ…」


そんな風に言われれば悪い気しねーや。


俺がライオンで、一花がうさぎか…。


間違っちゃねぇかも。


「じゃあ、一花は俺に捕食されるな?」

「へっ?どうして?」

「お前、うさぎじゃん。弱肉強食ってやつ」

「否定したいのに否定出来ないよぉ〜‼︎紫音の方が強いもんね…」


一花より弱いなんてヤダ。


守ってやれないとか絶対無理。


どんな時でも守ってやりたいじゃん。



「いじけてないで行くぞ」

「うぅ〜…ライオンさんに食べられる…」

「食って良いの⁉︎」

「ダーメ‼︎紫音のおバカ‼︎」


怒ってる姿でさえ可愛いと思う俺は相当、一花にハマってる。