イチゴがいなくなったあと、教科室の椅子に大輝が座り急に爆笑。


なんだよ……。


「ぎゃははっ‼︎紫音、お前っ…分かりやすっ‼︎」

「はぁ?意味分かんねぇから」

「ぶっちゃけどうなの?」

「あ?」


もったいぶるな、アホ。


なんて思いながら、ペットボトルの水を飲み干した瞬間………


「一花ちゃんのこと大好きだろ?」

「ぶっ‼︎ゲホッ‼︎…バカ‼︎殴られてぇか、クソ‼︎」

「落ち着けって〜♪いいなぁ〜…恋か。青春だなぁ〜♪」

「好きじゃねーし‼︎全く興味ねぇーから‼︎チビで、まな板で、トロイの好きじゃねぇ‼︎」

「…ごめん。あまりにも好きって感情見え見え過ぎ」



…墓穴掘った。


ほっとけない存在なだけで〝好き〟ではない。


おう………好きじゃない。


好きじゃない…。



「紫音、正直になれよ〜‼︎」

「…っ‼︎早く振り向け、チビイチゴ‼︎」