外を歩いてる時、手を繋いでくれるのはもちろん嬉しい。
でも、何も言わずに車道側歩いてくれる小さな気遣いはもっと嬉しいの。
あたしって幸せ者だよね……。
「紫音ばっかズルイ。あたしも一花と手繋ぐ」
「なんだよ、急に…。お前は大輝にでも構ってもらえ」
「ヤダ。知らない女の人と喋ってる」
「逆ナンか。アイツ年上うけするもんな」
逆ナン⁉︎
遠巻きから見つつ、あたしは両手に花状態。
この2人の間にいるのは忍びないです‼︎
「一花ってチビだよね。紫音って、チビ好きなの?」
「うぅ‼︎茉夏の言葉ダメージ強いっ‼︎」
「チビが好きってより、好きになったヤツがチビだった」
「溺愛してんね。うちの大輝にも聞かせてやりたい」
「溺愛なんてもんじゃねーよ。な、一花?」
「もうやめて下さい‼︎聞いてる方が恥ずかしいからぁ‼︎」
ニヤニヤと意地悪な顔の2人は確信犯。
このグループ、すっごく楽しいよ⁉︎
ただ、茉夏と紫音を組ませちゃイケナイ事はとっても分かった。
この2人は危険‼︎
ある意味、色々学べた修学旅行でした‼︎

