俺様には甘いイチゴを。




寝不足のまま迎えた朝。


ベッドから出て来ない茉夏を強引に起こして、あたしも準備‼︎


寝癖直す時間も無いので、今日はお団子ヘアです。



「おっはよ〜‼︎茉夏ちゃん‼︎今日も可愛いねっ‼︎」

「どうもありがとう。大輝もカッコイイ」

「えっ⁉︎茉夏ちゃんがデレた…。俺、最高に幸せ過ぎる‼︎」


茉夏と大輝君って何気にラブラブなんだよねー…。


隣で大きなアクビかましてる紫音とあたしはラブラブに見えてる?


どうせ意地悪しかされないけど‼︎


「なんか…今日の一花、背ぇ伸びたな」

「でしょ‼︎お団子だから背が大きく見えるの‼︎」

「ははっ‼︎それでもやっぱチビ‼︎」

「ひどい‼︎紫音が大き過ぎるの‼︎」

「だって、一花に見下ろされんのヤダ」


ニヤっと笑い、あたしのお団子頭を軽く叩いた。


その悪戯っ子っぽい笑顔もカッコイイよぉ〜……。


「顔真っ赤。照れた?」

「照れてないもん…」

「意地っ張りより素直な子の方が好きなんだけど」

「てっ、照れました…」


あたしは単純なのかもしれないです…。