俺だって言葉に出さないけど、一花は俺の姫だ。
大輝に対抗するなら言っても良いや。
そんな風に考えてる俺自身に鳥肌……。
好き過ぎて調子狂うっつーの。
「紫音はさ、一花ちゃんのどんなとこが好きなの?」
「そんなのお前に関係ねーだろ」
「気になるんだよ〜‼︎人に執着しない紫音が惚れた相手だからね?」
「ん〜………強いて言うなら、バカみたいに一途なとこ、かな」
「あははっ‼︎紫音がノロケた‼︎」
「うっせーアホ‼︎人のベッドに座んな‼︎」
うざい大輝はベッドから蹴り落として……。
ペットボトルの水を一気に飲み干し、全身の熱を冷ます。
マジで照れんな…。
「顔赤くなってる⁉︎えっ⁉︎紫音がっ⁉︎」
「あー‼︎もう寝る‼︎大輝も早く寝ろ‼︎」
「もうちょい2人でノロケ自慢しようぜ♪彼女の可愛さについて‼︎」
「一花の方が断然可愛いから話になんねーよ」
「おっ、またノロケだ‼︎」
もうヤダ寝る………。
大輝に付き合ってたら日付変わりそうだし。
何より、人に執着しない俺が一花に執着して惚れ込んでるのバレたら困る…。

