俺様には甘いイチゴを。




2週間経ち停学明け。


久々の学校に大輝と2人で登校。


「ったく、お前が停学んなったせいで俺もあんま学校行ってねーぞっ‼︎」

「なんでだよ…」

「え〜…だって、紫音いねぇと暇じゃん♪」


ニコッと笑って顔を覗き込む。


女の子と遊びまくってたクセによ〜。



着いて早々、数学科教科室の前で女の子が1人立っていた。


「おい、紫音。あれ、一花ちゃんだ‼︎」

「は?イチゴ⁉︎」

「あっ、龍崎君‼︎大輝君‼︎おはよう‼︎」

「おっはよ〜♪一花ちゃん‼︎今日も可愛いね〜」

「そっ、そそそんな事ないからぁ‼︎」


なんで、大輝がイチゴとの距離感縮まってんだよ…。


大輝に向けてる一花の笑顔が悔しい。


「そ、そうだ‼︎龍崎君‼︎」

「ん?」

「教科書ありがとう‼︎おかげで、何もされてないよっ」

「ふーん。それなら良かったな」


素っ気ない態度取ってやる。


ちょっと困らせてやろ……。


「紫音ったら女の子に冷たいな〜」

「んなことねぇよ」

「ケ、ケンカはダメですっ」


困り顔も悪くない…‼︎