俺様には甘いイチゴを。




崩れた天気が去った後は、また秋晴れが続く日に戻った。


そんなよく晴れた放課後のこと。


「紫音‼︎放課後は暇ですかっ⁉︎」

「暇だけど。なんかあったか?」

「今日、お家に来ない?この前は、紫音のお家にお邪魔したから今日はウチ‼︎」


キラキラした瞳で見詰められたら、断れるはずねぇよな……。



そして急遽、一花んちへ。


昔ながらの瓦屋根で立派な門構えが特徴的だ。


「おばあちゃん‼︎ただいま〜‼︎紫音も連れて来たよ」

「あら、おかえり。久し振りねぇ〜」

「お久し振りです。お邪魔します」

「どうぞ、上がってゆっくりしていって」


お言葉に甘えて。


けど、居間ではなく一花に引っ張られ部屋に直行。


「俺、お前のじいちゃんに挨拶してねぇんだけど…」

「おじいちゃんは、老人会のゴルフ大会でいないの‼︎」

「そっか。じいちゃん随分、アクティブだよな」

「誰かと競う事が好きな性格なんだよね〜」


だから、初めて一花の家に来た時もチェス勝負したのか。


しかも、俺の負け。


一花のじいちゃん、ナメてたら痛い目に合うぞ。