俺様には甘いイチゴを。




仲直りをしてからの学校。


つまらない数学の授業中、両隣の茉夏と紫音が寝てて退屈……。


すると、前の席の大輝君があたしの席に振り向いた。


「その指輪、紫音とお揃いのヤツだよね?」

「そうだよ‼︎大輝君知ってたの?」

「あははっ‼︎まぁね〜。一花ちゃんとケンカした日の放課後、紫音すげー萎えててヤバかったの‼︎」

「えっ⁉︎紫音がっ⁉︎」


何度も、何度も、大輝君に相談してたんだって。


そして記念日の存在に気付いたみたい。


全然知らなかったよ……。


「一花ちゃんが思ってる以上に惚れてるから、不器用なとこも許してやって?」

「うん…。多少、意地悪されても許してあげます…」

「紫音って、好きな子イジメて喜ぶタイプだもんねっ」

「仕返ししたいけど、こんなに素敵な指輪貰ったら出来ないよ…」


スヤスヤ眠る横顔にも愛しさが込み上げる。


あたしの好きになった人が紫音で本当に良かった。


こんなに幸せな気持ちにしてくれるんだもん。



「紫音…大好きっ…」


お揃いの指輪に笑顔がこぼれた。