パッと目が覚めたのはもうお昼過ぎ。
部屋着姿の紫音は隣でスマホいじってる……。
「あ、やっと起きた」
「ごめんね…。いっぱい寝ちゃった…」
「すげー寝癖。可愛い」
後頭部に手が触れ撫でられる。
寝癖頭が可愛いなんて有り得ません…。
ベッドから起き上がると、左の薬指に違和感……。
「これ……指輪…?」
「誰にも一花のことやりたくねぇから。それに…もう過ぎたけど、1年記念っつーことで……」
「ありがとう‼︎思い出してくれたんだねっ‼︎」
「ちげーよ‼︎記念日なんて覚えてるわけねぇだろ⁉︎でも、忘れてて…ごめん」
ぺちゃんこの金髪でペコっと頭を下げる紫音。
紫音が…謝った⁉︎
本当に反省してくれてるみたい……。
「良いよ‼︎あたしも怒り過ぎちゃったもん」
「マジでそれ。お前、チビのクセにすっげー意地っ張り」
「さっきの優しさはどこに行ったの…」
「知らね。俺、寝るからチビも付き合え…」
腕を引っ張られ、紫音の隣に倒れる。
あ……指輪お揃い…。
すごく優しい人なのに、照れ隠しのための意地悪さん。
きゅんっと胸が苦しくなった。

