俺様には甘いイチゴを。




停学3日目。


暇過ぎて干からびそう……。


両親仕事で家にいる事ほとんどねぇし、大輝は女遊びで忙しいし……。



まず、一花は大丈夫か?


泣かされてねぇよな?


グルグル悩んでた夕方、急に家のインターホンが鳴った。


画面を見て軽く衝撃……。


すぐに鍵を開けた。



「イチゴだ…‼︎」

「急にごめんね?どうしても、龍崎君のこと気になっちゃって…」

「いや、全然。入れば?」

「いいの⁉︎お邪魔しまーすっ‼︎」


イチゴが俺の家にいる…。


家族の平均身長が高い俺んち。


ドアとか全部高く造られてるから、イチゴが増してチビに見える。


「龍崎君のご両親は留守?」

「ん、仕事」

「そっかぁ〜。…あの、龍崎君」

「なに?」

「あたしのこと助けてくれて、ありがとう。なのに…恩を仇で返しちゃったね…」


悲しそうな顔で言うなよ…。


お前の笑ってる顔みてぇのに。


「ごめんね…」

「んなこと言うな。いつもみたいに笑ってろ。…ブス」

「慰めてるんですか⁉︎貶してるんですか⁉︎」

「さぁ?」


膨れてる顔のが、まだマシ。