【一花side】
初めてのモデル業を経験し、紫音の愛情をたくさん受けたアメリカへの逃避行。
そして無事に帰国したあたし達。
だけど、紫音ママが入れ違いでモデル業のためヨーロッパへ………。
8月の夏休み真っ只中。
2週間は紫音とお家に2人きりの生活。
2人きりだって‼︎
ドキドキしちゃう〜‼︎
「ニヤニヤしてんじゃねーよ‼︎チビ‼︎」
「ひゃっ⁉︎」
「ニヤけてる暇あんなら、冷蔵庫からジュース取って。あと、クーラーのリモコンも」
「…はい…」
甘い生活なんて大間違い。
ソファーで寝転ぶ紫音の召使いです…。
冷蔵庫にあったペットボトルのサイダーと、テーブルにあったクーラーのリモコンを渡した。
「サンキュー。暑過ぎてやってらんねぇよ、マジで」
「はいはい、そうですねー」
「ふてくされんなよ。ここ、来て良いから」
「やったっ‼︎」
「ははっ‼︎ほんとガキみたい‼︎」
ソファーから起き上がった紫音の膝の上。
うん……セットしてない無造作な金髪も素敵‼︎