不安になって見上げると、すごく貴重な紫音の照れ顔。


耳まで赤いよ…。


「ヤバイ…。チビのせいですっげー緊張する…」

「ふぇっ⁉︎紫音が緊張してるの⁉︎」

「本気で好きなヤツとって、こんな緊張すんだな」

「お揃いだねっ。あたしもドキドキしてるもん」

「一花とお揃いか…。それも悪くねぇかな」


ニヤッと笑ったあとに降り注ぐキス。


いつもより、ずっと苦しくて長い……。


大人なキスってコレなんだ…。



「多分…怖いと思うし、痛いから。でも、大事にする」

「…うんっ」

「途中で本気で嫌になったら、ぶん殴ってでも止めろ」

「紫音のこと殴るの?嫌だなぁ…」

「俺も理性保つ様に頑張るから。あ、もう襲いかけててそれも変か…」


顔の距離が…すごく近いっ…。


ドキドキして全身が熱くなるあたしの耳元で囁いた。



「理屈はいいや。最高の気分にしてやるから忘れんなよ?」


あたしの王子様…。


信じて全て委ねます…。