俺様には甘いイチゴを。




一旦撮影を打ち切り、俺だけが親父に呼ばれた。


スタジオから出ると困り顔。


「ね、紫音。イチゴちゃんて、けっこー人見知り?」

「激しく人見知りだな」

「了解。撮影のやり方変えるね‼︎」


いざ、スタジオに戻ると親父がスタッフやカメラマンに指示を出す。


一花だけが状況を知らない。


「スタジオの人数減らすから、カメラマンと照明だけ残って‼︎」


人見知りの一花には、多勢に囲まれての撮影は厳しいもんな。



「あたしのせいでごめんね…。プロのモデルさんの方が良かった…」

「他の女が相手役なんて俺が無理」

「紫音…」

「化粧は濃いけど……可愛いから自信持て」

「…うん。頑張る。ありがとう‼︎」


やっといつもの顔に戻った。


ただ、カメラマンの指示により超ラブラブな写真が出来上がった…。


「出来んじゃん。いつもの笑顔」

「紫音と2人の空間だから‼︎」


逆に俺は親父の前で照れるけどな。


仕事だから割り切るか〜……。