晴れ上がった空の日差しと共に、 どこからともなく聞こえてくる騒ぐ生徒の声を背に受けながら、 私、篠塚 桜はお昼休みの時間、 美術室に向かっていた。 4時間目の授業中、 消しゴムを無くした事に気づき、 3時間目が美術だったので、 美術室に向かっているのだ。 美術室のドアの前で立ち止まった私は、ドアの窓からある光景を見てしまった。 女子生徒から絶大な人気を得ている、 朝比奈 結人先輩と、 男子生徒から絶大な人気を得ている、 林 美琴先生が、 窓際でふたり向き合い座っているのだ。