「莉乃は、どんな夢みた?」

「私は、女の子が泣いてて、男の子が現れて、抱き上げて、校舎みたいな所に消えてったところ。」

女の子、男の子って言っても、高校生くらいだけどね、

と付け足して言うと、

「あ、俺とは、少し違う、

俺は、なんか、小さい女の子と、それを優しく見守る、お兄ちゃん?みたいな、人が出てきた。
でも、

逆光か、なんかで、顔が見れなかった。

けど、不思議と、怖いとは、思わなかった。」


2人で、うんうんと、頷く。

「まぁ、たまたまでしょ!

てか、祐也、柚迎えに行くんじゃなかった?」

「おう、迎え行くよ。」

「じゃあ、ここで、一旦バイバイだね、
桜の木の下で待ってるね!」

「おーう!」

と2人で、分かれ道を進んだ。