「俺もだよ、

俺、ずっと前から、二宮蓮としての、記憶があったんだ。

だけど、怖くて、知らないふりしてたんだ、

そんで、今日、初めて、成島見たとき、

なぜか、心の中でずっと、莉奈、って呼んでたんだ。」

そうだったんだね、

「聞こえてたよ。
蓮としての声、ちゃんと、莉奈に聞こえてたよ。」

涙をぬぐいながら、微笑みかけた。

「俺、成島が、莉奈だったらいいのにって、そう思ったんだ。」

その一言に、また私は、三浦くんに抱きついた。


「三浦くん、大好きだよっ。」

蓮としてじゃない、

三浦蓮都がすき。

きっと、