ぶっきらぼうにそう声をかけてきた男の人は
とてもキレイで長い漆黒の髪を後ろで結ってある人だった。
女である私もみとれるれるぐらいに。

「あ、あの…島原を探していまして。」
「島原か。そこの角を曲がって、まっすぐいけば大門だ。」

「ありがとうございました!」

助かった!!
聞いた道を思い出しながら走った。
後ろで男の人がなんか言ってるけど無視して島原に向かった。

「んー、誰かに似てるような気もするな。ま、いっか!急げ!」