あいつらは真っ先にお母さんを殺した。
術を使ってお母さんの動きを封じ込めた。

その間に刀で串刺しにして殺した。

お父さんは助けにいったの。でもにんずうが多くて妖怪の王とも呼ばれているお父さんでも……

私の目の前で殺された。

もしものことがあったとき京でお母さんが働いていた島原か、幼い頃にお世話になっていたある人たちのところへ行けと言われていた。

「確か……新撰組だったような……どうしよう自信ない。」

でもそこにお父さんの友達、私の友達もいる。覚えていてくれてるかわからないけど。

迫ってくる陰陽師の術をかわしながら町まで来た。

……で、いまに至る迷子の鶴葉である。