「見えてきました!人も居ないですし、結界も感じられません。今なら行けます!」

「しかしまぁ、こんな所に……」

そういうのも納得できる。
本当に山の奥にひっそりと住んでいた。

少し大きめの妖術を使ってもバレないぐらい。

「降りますよ」

「どうやってだ?」

「それは、もう。飛び降りるしか……」

「はぁ!?」

今かなりの速さで飛んでいる。
山南さんの力だ。

「山南さん、ありがとうございます。纏衣解除」

解除という言葉を言ってしまうと全ての力が消えてしまう。

つまり



「おーーーーちーーーーるーーーー!!!!」


「・・・」

土方さん高いところダメだったみたいで、ずっと目を閉じて私にしがみついてる。

なんか、かわいい。