「準備はいいですか?いきますよ!!」

そう言うと山南さんは背中の黒い翼で扇ぎ、突風を生み出した。

「きゃあぁぁあ!!!山南さん!つ、強い!けど、ありがとうございます!」

山南さんの生み出した風はものすごい。嵐がやってきたみたい。

心をしずめ。

「お力を借ります。」

「鶴葉、行くぞ」

「飛びますよ!!土方さん!」

「おう!」

そう言って土方さんは私の手を握った。




多分、はぐれないためだよね。
わかってる、わかってるけど。

「なんだ、鶴葉、顔が赤いぞ熱でも……」

「ないですないです!それより、建物を蹴っていく感じで進みます。私に合わせてください!」

「それにしても凄い速さだな」