「俺も行く」

「え??土方さんが一緒に・・・?」

とても意外です。びっくりしています。お父さんも言っていたけど、土方さんは怖い顔してるけど根は優しいって。

本当にその通りね……


「鶴葉さん、私が風を起こします。その風を纏って土方くんと行ってください。」

山南さんは私のわずかな乙女心を理解してくれた。

「ありがとうございます!」

「術を広間から庭に動かせますか?」

「はい。」

心をしずめる。そして、念じる。懐から札を出す。

「外なので少し強力な結界を張らせていただきました。私が飛んでいった後消滅するので」

「そうですかありがとうございます。では外に出てください」

外に出ようと立って周りを見渡すと土方さんと山南さん、私以外の人は妖化をやめていた。