「鶴葉ちゃん。君の強さはよく分かったよ。これから新撰組として、京の町を守っていこう。」

「近藤さん……ありがとうございます!!」

「ということは入隊だね!よかったじゃん鶴葉ちゃん♪」

「総司、まぁ、ありがとう。」

私もまさか、ここまでの力があるとは思ってなかった。
実践でやり合ったのはこれで二回目。

「鶴葉ちゃん。明日からよろしく頼んだよ!」

「はいっ!」

「そうえば鶴葉。隊服とかどうするんだ?」

佐之さんが口を挟む。

「あー。茜さんから貰ったのは女物の綺麗な着物ばかりだしな……どうしよう。」

私が唸っていると上から声がしてきた。

「私がいるじゃないの。」

「やっぱ袴買ったほうがいいと思う?」

「おーい。」

「でもお金あるの?鶴葉ちゃん」

「おいおいおいー。」

「何も考えないで出てきちゃったの。だから紅歌と茜さんがくれた着物しか……」

「おいっっっっ!!!!!!!!!」

「うわっ!」
ま、まぁ、さすがにここまで無視していたら怒られますよね……

「なんですか丞さん。何かいい案でもあるの?」

「私が作るのよ!一応影の仕事してるし、衣装は自分で作ってるの。女の子らしさも大事にして、動きやすい服作ってあげる。」

「本当に!?ありがとうございます!」

本当にありがたい。無一文で出てきた私は誰かがいないと何も出来ない。