「手加減しねぇからな!」

「わかったから早く!」

もう!尻込みしてるのかな??
ならこっちからいくまで!!

「万物の力よ。私に力をお貸しください」

そう静かに唱える。意識を集中させる。

ここは大広間。広間にあるのは床板。
つまり木だ。

私の周りには緑の気が纏う。

「貸してくれてくれありがとう。」

「え、ちょ、まって、鶴葉??つーるーはー!!!!」

「妖術 纏衣の気木樹。」

そう唱えると床板から木の根っこが出てきて平助に纒わり付く。

纏衣とは私の妖術の大幅をしめているお父さんの力。

そこにある万物のチカラを借りることを纏衣という。

「ぐぁっ!!」

平助から苦痛の叫びが漏れる。

「もういいよ。ありがとうございます。纏衣解除。」

すると私に纏っていた緑の気も、平助にまとわりついていた木も消えた。