「そんな格好されたら、俺……力なんて使えねぇよぉぉぉおおおおおお」

「えぇぇぇぇえ!!?」

なに?そんな格好って、普通でしよ!!?


人間の時の姿は黒髪で肩までの長さ。結ってはいない。黒の瞳。

妖化すると髪は伸びて腰あたりまで。黒髪は赤毛に。瞳の色も血のような赤。

お父さん譲り。

「万さんにそっくりだな。」

土方さんまで……。
しょうがないじゃない。親子だもの。

「藤堂くん。そろそろ始めましょう。術も使って妖化してる鶴葉さんは妖力をかなり消耗してるはずです。」

山南さん。気を使ってくれたのかな。

「ありがとうございます。ですが、これぐらい大丈夫です。」

「そうですか……あまり無理をなさらないでくださいね。」

「さぁいくぞ!!」

「こい!!!」