妖恋~半妖少女の物語~

大広間につくと人が集まっていた。


何故かど真ん中に座らされる。

「おっ!トシ。この可愛らしい女子さんはだれかな?」

「土方くん。新撰組は女人禁制では?」
メガネの真面目そうな人が言う。

ということは……山南さん?


「副長。誰ですか。」
なんか、一匹狼みたいな人……。一くんかな?


「可愛い女の子がいるぞー?佐之!」

「新八。うるせぇぞ。そんなのみれば分かるだろ。」

「…………。」

あ、三馬鹿だ。平助はだんまりだし。

「さっさと説明すればいいんじゃないんですかー?土方さん?」

「うるせーな、わかってるよ。いいか、1回しか言わねーぞ。……。こいつはな、鶴葉だ」

...………………………………………………


沈黙が流れる。

一泊おいて


ええええええええええええええええ!?

「う、嘘だろ?トシ、あの鶴葉ちゃんが?こんな、み、雅な女子に・・・」

「え、えぇ。見違えました。」
山南さんはメガネをクイクイっとしてる。

「あの鶴葉が。これか。」

一くん?なんですかその言葉は。

わたしってそんなにお転婆だったのかな?