「茜さん、お菊さん、ほんの少しでしたがお世話になりました」

私は土方さんたちと共に新撰組の隊士として生きていくことを決めた。

陰陽師や私のことをよく思っていない輩がこの先襲ってくるかもしれない、

だったら女性の団体にいるより男性の団体にいて、思いっきり刀を。力を振るうほうがいいと思ったの。

「新撰組へ行くのかい。気をつけな、京での噂はさんざんだからね、あたしはそんなんじゃないと思うけどね」

「そうや、何かあったら戻ってきても構わへんよ!…あと、これを」

そう言って茜さんが渡してくれたのは沢山の着物だった。

その中に白拍子の装束も入っていた。

「女の子やさかい、お洒落したっていいやろ?可愛いんやからな、勿体無い。」


「…ありがとうございます!それでは、また!」


そう言って土方さんの元へ駆けつけようとしたとき、

「待な!鶴葉!受け取り!」

お菊さんは声を上げなにか棒状の物を投げてきた。

「これは、ながい…棒???」

「記憶をたどりな!お鶴から使い方をおそわってるはずだ。気をつけなよ!」

「????あ、ありがとうございます!」


その棒は長さが傘ぐらいの長さ
黒い漆に金箔を散りばめた棒だった。

わたしが使い方を知ってる?