「お母さん!聞いておくれやす!舞子はんが具合悪ぅて出れないんよ、しかもお客はんが…新撰組の…」


なに、新撰組ですと!?

「あら鶴葉丁度いいじゃないの、白拍子の服もきてることだし相手してきてやんな」

「え、えええええええ!急に!?無理ですよ!」


お母さんにいつもしごかれてたからそれなりにはできるつもりだけど…、
新撰組の前では…。

「お鶴の娘だったらできないはずはない。鶴葉にとってもちょうどいいんじゃないか?」


お菊さん…もう何年も会ってないのに私ってわかってくれるでしょうか…

昔よりは大人っぽくなったつもりだし、変幻も上手くなった。

「わかってくれるでしょうか?」

「大丈夫ぇ、鶴葉ちゃん可愛いからすぐわかるよ!」

「茜さん…。ありがとうございます。…それでは行ってまいります。」


「任せたよ」

「ほな、お嬢ちゃんこっちや!急ぎぃ!」