全部話終えると二人とも涙を流していた。


「それで、お母さんとお父さんの言われた通りに、とりあえず島原まできました。」


なぜ新撰組に行かなかったか。

なんでだろう?

なんとなく島原が先だって思ったんだよね。

「そうかい。そんなことが。とりあえずそのボロボロの着物を着替えな。お鶴の着物が残ってるはずだ。茜、つれていっておやり」


「じゃあ、鶴葉ちゃん。こっちきて」


なんだろう。茜さんが黒く笑っているような……


「こんなかわええこ着飾れるなんて、夢のようや!あたしに任せておきな!」


え。茜さん?口調が変わってますよ。
なんか江戸っ子みたいですよ。



ひぇぇえええええええええええええ

しかも!しっぽ!しっぽ!