「ここだよ。えっと、あたしは茜っていうんよ。よろしゅうな。」
「茜さん……ありがとうございます。」
つれてこられた場所は島原の一番奥。
かなり大きい店だった。
こんなところにお母さんは……すごいな。
茜さんの後ろをついて歩く。
きらびやかな襖の前にきた。
「お母さん。茜どすぇ。入ってもいいですか?」
そう茜さんが声をかけると中から
おばあさんの声がした。
「茜か、お入り」
すーっとふすまを開く。
そこには煙管で煙を吹いている貫禄のある中年の女性が座っていた。
「……お鶴かぃ?……いや、違うな。鶴葉かな?」
「は、はい。お鶴の娘、鶴葉と申します。」
「どうしてこんなところに?お母さん、お鶴はどうしたんだい?」
「鶴葉ちゃん……よかったら話しておくれな。」
少しばかり黙ってしまったが、
少しずつ少しずつ……涙をのみながらここにきた経緯を話した。
「茜さん……ありがとうございます。」
つれてこられた場所は島原の一番奥。
かなり大きい店だった。
こんなところにお母さんは……すごいな。
茜さんの後ろをついて歩く。
きらびやかな襖の前にきた。
「お母さん。茜どすぇ。入ってもいいですか?」
そう茜さんが声をかけると中から
おばあさんの声がした。
「茜か、お入り」
すーっとふすまを開く。
そこには煙管で煙を吹いている貫禄のある中年の女性が座っていた。
「……お鶴かぃ?……いや、違うな。鶴葉かな?」
「は、はい。お鶴の娘、鶴葉と申します。」
「どうしてこんなところに?お母さん、お鶴はどうしたんだい?」
「鶴葉ちゃん……よかったら話しておくれな。」
少しばかり黙ってしまったが、
少しずつ少しずつ……涙をのみながらここにきた経緯を話した。