……こんなこと言ったら、お前らは泣いて喜ぶだろうな。 だけど俺は意地悪だから、絶対に、詳しくなんて話してやらない。 それでもお前らは、泣いて笑って許すだろう。 こんな俺を、不器用な俺を。 東京にいる、大切な人の顔が思い浮かぶ。 俺の隣に立って、一緒に歩いてくれた人。 こうして俺の背中を押し、きっかけをくれた人。 ……もう、大丈夫だよ。 だからお前も、安心して笑ってて。