カーテンから射し込む太陽の光で目が覚めた。
ここ…何処?
横になったまま辺りを見回す。
見覚えのない部屋。
モノトーンで揃えられた味気ない部屋。
えぇっと私…昨日…。
ガバッと起き上がる。
知らないシャツと、スエット…自分の体を弄る。
「嘘でしょ…!?」
下着も身に付けていない。
ブラもパンツも!!
ベットから飛び降りる。
「何…これ…。」
見た事ないぐらい大きいベット。
キングサイズ?クイーンサイズ?
扉に耳を押し当てた。
扉の向こう側に人の気配はない。
そっと扉を開けた。
目の前大きな玄関…ここだけでも生活出来そうなぐらいに広い。
横を見ると、廊下を挟んで両側に幾つもの扉がある。
「何…ここ…。」
思わず怪訝な顔になる。
ざっと数えると自分が居た部屋を入れて7つも扉がある。
昨日の人の家だとしたら大家族?それともお金持ち?
音を立てない様に一つ一つ部屋の扉を開けて行く。
「トイレか…。」
「ここはお風呂って…なにここ広すぎる。」
読んでいた本に出てくる様なお風呂。
実際に見ると思ってもみなかった。
扇状のバスタブはお相撲さんが3人は一緒に入れそうな気がする。
これで、はっきりしたかも…お金持ちさんなんだ。
でも、こうして知らないところを見て回るのは少し冒険してるみたいな気持ちになる。
イケない事してるみたいな感じ。
扉はあと4つ。
玄関の隣にトイレとお風呂が並んでいて、次は自分が居た部屋の隣を開けた。
壁一面にクローゼットがあった。
何枚かの隣は開いていて様々は服や帽子が見える。
「まさかの衣装部屋?服だけに一室丸ごとなの?」
私の思考回路はショートしかけている。
深いため息をついて、その隣の部屋へ行く。
次の部屋は壁一面に棚があり、そこには様々な靴だけがあった。
「はぁ靴部屋!?ありえない!!」
完全にショートしそうだ。
次はバスルームの隣の部屋を開けた。
扉を開けると大きなベットと座り心地の良さそうな椅子が一脚と小さな机。
その上にテーブルランプが一つ。
自分が居たところと同じ様な部屋。
モノトーンで揃えられた味気ない寝室。
けれど自分が居た部屋と違うところがあった。
ベットっと向かい合う様に壁一面に本棚があり、そこにはびっしりと本が並んでいた。
私の思考は完全に停止した。
「凄い…。」
色んなジャンルの本を数多く読んできたけれど、見た事のない本が幾つもあった。
その殆どがプレミアな高価な本や、希少な本で手に入れるのは困難な物ばかりだった。
高揚の溜息が漏れる。
「これって本当にあるんだ…。」
一冊の本を手に取った。
国内では入手困難な希少な本。
まさかこんなところで出会えるなんて思ってもみなかった。
椅子に座ると小さく揺れた。
ロッキングチェアだったんだと思った。
あの人は良い趣味の持ち主だと思った。
ゆっくりと本を開く。
すると何処からか電話の音が聞こえて来た。
ビクッとて固まると小さな音が大きくなった。
ベット横に置かれた子機が鳴り出した。
本を元の場所に戻し寝室を出た。
最後の扉を開けた。
そこはリビングダイニングでモデルルームのチラシに載っていそうな空間だった。
「広い…広すぎる…。」
電話の音が聞こえなくなるぐらいに呆気にとられてしまうぐらいの広さ。
「ここだけで、私の家が丸ごと入る…。」
溜息をつくと、鳴り続けていた電話は留守番電話に切り替わった。
「あきと〜!仕事??明日のパーティー来てねぇ〜!」
若い女性の声。
私より若いかもしれない。
「あきと…って昨日の人?」
それよりも目を引く一枚の絵画。
リビングの壁一面に、大きな大きな向日葵畑の絵画が飾ってある。
もっと全体を見たくて後ろに下がった。
背後にカウンターが当たる。
「綺麗…。」
カウンターに手をつくと何かが手に触れ目をやった。
なぐり書きされたメモが一枚置いてあった。
《俺が帰って来るまで、好きにしてていいから、ここにいろ。好きなの飲み食いしていいから。瑛斗》
これで、あきとって読むんだ…ってなんで命令?
あぁぁそうだ、私の服は??下着は?
私…あの人に犯された?
いやいや、そんな事ないない!
どうしよう…帰って来るまでって何時?
日帰りでスカイツリー見に来ただけなのに、なんでこんな事になるの?
なのに、こんな時でもお腹は鳴って空腹を知らせてくる。
壁に掛けられた時計を見るとお昼を周り、もう2時になろうとしていた。
「そりゃお腹も鳴るよね…。」
書いていた通り何か食べさせてもらうと大きな冷蔵庫を開けた。
大きさに伴わない程の物しか入っていない。
果物が数個と水は数本。ビールが数本ワインが二本。
「なにこれ…。」
仕方がなく、林檎を一つ取ると、そのままかじった。
喉も渇いていたのか林檎の果汁が喉を潤していく。
好きにしてていいからって書いてあったけど…他人の家だし…どうしよう。
とりあえず林檎を食べ終わると、水を一本取ると寝室に向かった。
さっき見た本が読みたくてたまらない。
本を取りロッキングチェアに座った。
軽く揺れる感覚が心地いい。
ここ…何処?
横になったまま辺りを見回す。
見覚えのない部屋。
モノトーンで揃えられた味気ない部屋。
えぇっと私…昨日…。
ガバッと起き上がる。
知らないシャツと、スエット…自分の体を弄る。
「嘘でしょ…!?」
下着も身に付けていない。
ブラもパンツも!!
ベットから飛び降りる。
「何…これ…。」
見た事ないぐらい大きいベット。
キングサイズ?クイーンサイズ?
扉に耳を押し当てた。
扉の向こう側に人の気配はない。
そっと扉を開けた。
目の前大きな玄関…ここだけでも生活出来そうなぐらいに広い。
横を見ると、廊下を挟んで両側に幾つもの扉がある。
「何…ここ…。」
思わず怪訝な顔になる。
ざっと数えると自分が居た部屋を入れて7つも扉がある。
昨日の人の家だとしたら大家族?それともお金持ち?
音を立てない様に一つ一つ部屋の扉を開けて行く。
「トイレか…。」
「ここはお風呂って…なにここ広すぎる。」
読んでいた本に出てくる様なお風呂。
実際に見ると思ってもみなかった。
扇状のバスタブはお相撲さんが3人は一緒に入れそうな気がする。
これで、はっきりしたかも…お金持ちさんなんだ。
でも、こうして知らないところを見て回るのは少し冒険してるみたいな気持ちになる。
イケない事してるみたいな感じ。
扉はあと4つ。
玄関の隣にトイレとお風呂が並んでいて、次は自分が居た部屋の隣を開けた。
壁一面にクローゼットがあった。
何枚かの隣は開いていて様々は服や帽子が見える。
「まさかの衣装部屋?服だけに一室丸ごとなの?」
私の思考回路はショートしかけている。
深いため息をついて、その隣の部屋へ行く。
次の部屋は壁一面に棚があり、そこには様々な靴だけがあった。
「はぁ靴部屋!?ありえない!!」
完全にショートしそうだ。
次はバスルームの隣の部屋を開けた。
扉を開けると大きなベットと座り心地の良さそうな椅子が一脚と小さな机。
その上にテーブルランプが一つ。
自分が居たところと同じ様な部屋。
モノトーンで揃えられた味気ない寝室。
けれど自分が居た部屋と違うところがあった。
ベットっと向かい合う様に壁一面に本棚があり、そこにはびっしりと本が並んでいた。
私の思考は完全に停止した。
「凄い…。」
色んなジャンルの本を数多く読んできたけれど、見た事のない本が幾つもあった。
その殆どがプレミアな高価な本や、希少な本で手に入れるのは困難な物ばかりだった。
高揚の溜息が漏れる。
「これって本当にあるんだ…。」
一冊の本を手に取った。
国内では入手困難な希少な本。
まさかこんなところで出会えるなんて思ってもみなかった。
椅子に座ると小さく揺れた。
ロッキングチェアだったんだと思った。
あの人は良い趣味の持ち主だと思った。
ゆっくりと本を開く。
すると何処からか電話の音が聞こえて来た。
ビクッとて固まると小さな音が大きくなった。
ベット横に置かれた子機が鳴り出した。
本を元の場所に戻し寝室を出た。
最後の扉を開けた。
そこはリビングダイニングでモデルルームのチラシに載っていそうな空間だった。
「広い…広すぎる…。」
電話の音が聞こえなくなるぐらいに呆気にとられてしまうぐらいの広さ。
「ここだけで、私の家が丸ごと入る…。」
溜息をつくと、鳴り続けていた電話は留守番電話に切り替わった。
「あきと〜!仕事??明日のパーティー来てねぇ〜!」
若い女性の声。
私より若いかもしれない。
「あきと…って昨日の人?」
それよりも目を引く一枚の絵画。
リビングの壁一面に、大きな大きな向日葵畑の絵画が飾ってある。
もっと全体を見たくて後ろに下がった。
背後にカウンターが当たる。
「綺麗…。」
カウンターに手をつくと何かが手に触れ目をやった。
なぐり書きされたメモが一枚置いてあった。
《俺が帰って来るまで、好きにしてていいから、ここにいろ。好きなの飲み食いしていいから。瑛斗》
これで、あきとって読むんだ…ってなんで命令?
あぁぁそうだ、私の服は??下着は?
私…あの人に犯された?
いやいや、そんな事ないない!
どうしよう…帰って来るまでって何時?
日帰りでスカイツリー見に来ただけなのに、なんでこんな事になるの?
なのに、こんな時でもお腹は鳴って空腹を知らせてくる。
壁に掛けられた時計を見るとお昼を周り、もう2時になろうとしていた。
「そりゃお腹も鳴るよね…。」
書いていた通り何か食べさせてもらうと大きな冷蔵庫を開けた。
大きさに伴わない程の物しか入っていない。
果物が数個と水は数本。ビールが数本ワインが二本。
「なにこれ…。」
仕方がなく、林檎を一つ取ると、そのままかじった。
喉も渇いていたのか林檎の果汁が喉を潤していく。
好きにしてていいからって書いてあったけど…他人の家だし…どうしよう。
とりあえず林檎を食べ終わると、水を一本取ると寝室に向かった。
さっき見た本が読みたくてたまらない。
本を取りロッキングチェアに座った。
軽く揺れる感覚が心地いい。