-ピンポーン- 今では懐かしい、普通の家よりも少し高い音色で鳴るこの家のインターホン。 それは、私から後にしたあの日と何にも変わっていない光景。 果たしてドアを……開けてくれるだろうか? 駐車場に車を確認したから部屋の中にいるのは間違い無い。 もしも、出てきてくれなかったとしたらそれが答えで……それを受け入れる心の準備もして来たつもり。 心というモノに準備という行為が出来るなら、の話ではあるけれど。