「私……っ、」 みんなと一緒に居たい。 それだけを言うためには、こんなにも勇気が必要なのか。 絞り出した声は、思っていたより小さくて。 自分が情けなく感じた。 言わなきゃ。ちゃんと言わないと。 いつまでも変わらない。 離れていた期間に、みんなが私を信じ続けてくれていた様に。 逃げるんじゃなく、前に進むために。 「もう、やめよう?雄大」 笑いたい。みんなと一緒に。 閉じ込めていなくても。 私は雄大から逃げないから。 だから帰ってきたんだよ。 私の想いも伝わるように、はっきりと口にした。