青空の下月夜に舞う 4


確実に私の事だ。

中川って……私を付けていた人かな。


想像しながら、嫌でも聞こえてくる隣の男の声。そして離されない手首。



そうだ……っ!


周りをぐるりと見渡す。

私の鞄の中のスマホは通話中だ。
この状況は、響は分かってるんじゃないかと予想した。


だけど……

先程の車が近付いてく様子もなければ、マンションから慶太郎と祐也の狂犬コンビが出てくる事もない。


この状況には従っていいんだよね?

相変わらず電話を続ける男からは、敵意は向けられてないし、危ない訳ではないのかも。

でもそんな風だから危機感が足りないとか言われるんだろうな。


隣の男を見る。


「今どこ?ああ、あのタバコ屋の?」


うん。こっちは向いてない。