冷たい舌

「オーラっていうのとは、ちょっと違うかな。
 その人の発する空気っていうか、それがすごくきれい。

 それって、春日さん自身の性格のせいだと思うんですよね」

「買い被りですよ……。
 僕はそんなお奇麗な人間じゃない」

 春日さん……? と透子が不思議そうに問い掛ける。春日は遠い夕焼けに霞む街を見ていた。