冷たい舌

「いやだーっ!」
「そんなこと言ってると、和尚連れてくるわよっ」

 ぴたり、と忠尚の駄々が止まった。

 いつも義隆の説教にも帰らない忠尚が、和尚が来て、あの低い声で、帰るぞ、と言っただけで、おとなしく帰っていく。

 帰ったあとに、何が起こっているのだろうと、怖いながらも気になっている天満だった。

「まあ、また遊びに来てよ。
 今度は暇なときに」

 はい、どうも、と会釈しながらも、透子はしっかりと忠尚の襟首を掴んでいた。