冷たい舌

『透子!』

 自分を呼ぶその声に、はっと上体をもたげたが、足が滑って転んでしまう。

『透子っ!』

 細い蜘蛛のような手が自分の腰の辺りに触れ、引き起こそうとする。

 助けて……っ!

 助けて、……さっ!